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毛細血管と血液
梅には血液がさらさらになる成分があるというのはもうご存知かもしれませんが、
血液が流れる場所である血管というと動脈とか静脈とか主となる太い血管をイメージしませんか?
ところがその93~95%が毛細血管なのです。
からだ中の血管をつなぎ合わせた総延長は10万Km(地球の2周半)にも及びこの
毛細血管が細胞の代謝を支えているのです。
毛細血管の血流を「微小循環」といい人間の健康に大きな意味を持ちます。
以前大阪大学の研究で40歳を過ぎると毛細血管の本数がいっきに半分に減るということを発表されていました。
私自身、顔を鏡に映して「老い」を感じ愕然としたのは41歳の時でした。
血液の役割は酸素や栄養素の「運搬」体液の酸性・アルカリ性やホルモンや体温などを一定にする「緩衝」病原体や異物からからだを守る「防御」です。
その血液を運ぶ器官である「血管」があるときを境として半分になってしまうなんて!
辛い話しですよ。それは見掛けも変わりますよ。
それにもともと毛細血管の大きさは5㎛(マイクロメートル)それに対して赤血球の直径は8㎛(1㎛は1000分の1㎜)で毛細血管より赤血球のサイズの方が大きいのです。
そこで登場するのが「梅=クエン酸」であり「EPA」なんです。
EPA(エイコサペンタンサン)はイワシ・サバ・サンマなどに含まれ血液中のコレステロールや血栓などを排除するはたらきがあるもので、クエン酸塩やEPAを多く含んだ血液は赤血球の形を柔軟に変えることができて赤血球の巾より狭い毛細血管に楽に通ることができるようになるのです。
今夜のお惣菜に梅干しを入れて料理したイワシの煮付けはいかがですか!
毛細血管が失われることを防ぐ決定的な手立ては今のところ発表されてないように
思いますが、せめて今からだに存在する血管には血液がすみずみまでさらさらと流れてくれますように願うばかりです。
血流改善のためにも皆様の食生活に梅を取り入れてくださいますように
お願い申し上げます。