便秘
女性の方が男性よりも多いといわれている便秘ですが、その原因は女性には胸式呼吸の人が多くて腹圧がかからない為に、腸のぜん動運動が鈍くなりがちなことや、食事の量が少ない事、またトイレを我慢する習慣から便意を感じなくなってしまうことなどです。
それからこれは女性だけでなく男性にも共通したことですが、現代は食事で摂る食物繊維が少なくなっているので、腸の中に便が長く滞留することになり発ガン物質を生じやすくなっているようです。
腸ガンにならない為には一刻も早く不要物を体外に排出しなくてはなりません。
梅肉エキスに豊富に含まれる有機酸は腸を刺激して腸のぜん動運動を活発にして
排便を促します。
また体内にある大食細胞「マクロファージ」(12/22のブログをご覧ください)を
活性化させることにより、外からの異物や細菌の侵入に抵抗する力=免疫力を高める働きがあります。
腸の話になると必ず腸内フローラの善玉菌・悪玉菌のことが関わってくると思います。その理想的な比率は発表される方によって少し差があるかもしれませんが、
だいたい善玉菌が3.5 悪玉菌0.5 日和見菌6 といったところです。
日和見菌(ひよりみきん)はその名の通りその時の腸内環境によって善玉にも悪玉にも
転ぶという菌です。
その日によって便の臭いが違うのは誰しもが感じておられる事でしょうが、これは食べた物によって日和見菌の数が変わるからです。
臭いが気になる方や、便秘が常習化している方は今すぐ食生活を見直されることを
おすすめ致します。
食物では繊維質がとても多いキウイフルーツを1日1個食べるとか、さつま芋(焼き芋・蒸し芋)を1日100gぐらい食べるのを続けると効果があると思います。
ところでちょっと意外な事ですが悪玉菌にも唯一つだけ長所があって、コレラ菌が
体内に侵入した時は束になって攻撃にかかるそうです。
でもコレラ菌の心配よりも全ガン中の半分を占める消化器系のガンにならない事の方が
重要なので、便秘の状態を改善して悪玉菌が増えないようにする為に、
梅干し・梅エキスがお役に立ちます様に願っております。
梅の歴史
梅は1500年前ぐらいに中国から日本へ入ってきたのが定説となっています。
遣隋使 小野妹子が持ち帰ったとされる烏梅(うばい・うーめい)は漢方薬で、未熟な青梅を燻製にして天日で干して乾燥させたもので、現在でも販売されています。
その効能は胃腸の働きを活発にし下痢止め、吐き気止め、解熱、虫下し等です。
烏のように真っ黒なので烏梅と呼ばれています。
奈良の月ヶ瀬梅林はかつて烏梅の産地として栄え、京染の媒染剤として出荷された他
薬用にも使われていました。
梅干しについては、初めて登場したのは平安時代で我が国最古の医学書といわれる
「医心方」に梅干しの名が記されています。
村上天皇(946年~967年)が病に臥せられた時に梅干しと昆布を入れたお茶を
召し上がって回復されたというお話がよく知られています。
これが大福茶の起源とされています。
しそを使った梅干しについては江戸時代に入ってからです。
梅干はそれまで貴族や武家、僧侶など限られた人々の食薬として利用されていましたが、江戸時代に入り庶民の間に広く普及しました。
江戸の町に梅干し売りが登場し、売り歩いたようです。
梅は中国から伝わりましたが、梅干しの製法が日本で誕生したことは意外ですね!
現代のようにいろんな薬が無かった時代にはずいぶん梅は重用されたことでしょう。
中国で現在どれぐらいの人が梅干しを食べているのかは分かりませんが、ここ2年ほど前から中国国内の需要が延びて、中国から輸入する梅干しの価格が非常に値上がりして、その量もたいへん少なくなっています。
それとは反対に日本では昔と比べて家庭に梅干しを常備されている件数がたいへん少なくなっています。
お米の消費量の減少に伴って梅離れしたのです。
梅を常食することが、病気にかかるのを防ぐこと(予防医学)につながると信じています。
主食のお米と梅干しの消費が復旧しますように願うばかりです。
風邪を治す
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中に賜りましたご愛顧に心からお礼を申し上げます。
毎年来る恐怖の大晦日に備えて今年こそはという気合を持って、
12月に入ってからは何でも早め早めに年末の準備を致しました。
イメージ画像では紅白歌合戦を楽しんでいる私が居ました。
ところが12月29日外回りの掃除を済ませた夜、食事が終わるころから
からだ全体が熱くなりそれからする仕事が出来なくなってしまいました。
こんな日の4時間5時間はたいへん後に影響を及ぼすものです。
ましてや30日に寝込んだりするのはあり得ないことで、どうしても一晩で風邪を治さなくてはならないと思い、今までに得た風邪を治す全ての情報を実行しました。
と言っても大したことではないのですが、まず即席のかつおだしを作り少し冷ましてからお味噌を溶いて根ショウガを多目にすりおろして加え、ねぎの白い部分のみじん切りとしょっぱい梅干し2粒をお椀に入れたところへそそぎます。
ねぎ・しょうが・梅干し入り味噌汁です。ねぎの有効成分が蒸発しないように出来たらすぐに飲んでしまいます。梅干はお箸でくずしながらいただきます。
体温を上げて体内酵素のはたらきを活発にして病気を治すやり方です。
梅丸も飲んで、出来るだけ早く横になります。
いつもより時間が早すぎて眠れないかもしれませんが、立っている姿勢より横になった方がずっとからだが休まるので風邪治しに有効です。
それから手の指の体操です。左右5本の指をとにかく曲げたり開いたりして動かします。以前にも歩きながらこれをやっただけで引いてしまった風邪をからだから追い出した経験があります。以上の事を実行してしっかり睡眠を取りましたので、お蔭様で
12月30日は朝から普通に起きて家事が出来ました!
ちなみに今回は鼻詰まりはありませんでしたが、そんな時は足首を回すと鼻が通ります。いずれも実行して何か不都合なことが起こるものではありませんので、ぜひお試しになってくださいね。
でも何故かやっぱり大晦日は夜中の洗濯物干しとなってしまいました。
がっかりです。次回はさらにさらに早くから年末仕事に取り掛かることにします。
今年も皆様の毎日の健やかを目指してブログ「梅の家」を書きます。
どうかご愛読くださいませ。よろしくお願い申し上げます。
免疫細胞マクロファージ
「免疫力」とは外からの侵入者に対して何重もの防御壁をつくり、からだを守るはたらきをいいます。
ウイルス性の感染症にかからない為には、からだの抵抗力を高めること、抵抗力が高いと感染しても発病しないか症状が軽く済みます。
からだの抵抗力とは免疫力のこと。
からだに侵入してきた異物を食べる細胞として「マクロファージ」と「好中球」という免疫細胞があります。(どちらも白血球の一種です)
「好中球」の方は細菌だけを食べます。それに対して「マクロファージ」の方は細菌の他にカビ類・原虫・ウイルス・からだの老廃物を食べるので「大食細胞」とも呼ばれています。ガン制御にも関与しています。
マクロファージは絶えず血液中をパトロールして異物の侵入を監視しています。
異物をみつけるとすばやくそこに集まってきてその異物を食べてくれるありがたい
存在です。
梅肉エキスは免疫細胞マクロファージを活性化するはたらきがあり(マウスの
動物実験で、梅肉エキスを与えるとマクロファージが2倍に増えしかも活性化した
ことが分かった。)正常細胞の免疫力を強めることにより細胞のガン化を阻止します。
遺伝子を傷つけてガン化させる性質(変異原性)のあるアフラトキシン・マイコトキシン・カビ毒・ベンツピレン・・・たばこの煙などに含まれるAF2・・・合成保存料の
強い発ガン物質に対して梅肉エキスは77.9~98.9%の変異原性を抑制することが実験により証明されました。
人間は、一生に20万個ぐらいガン細胞ができるといわれています。
毎日梅肉エキスを飲んで免疫力を高めガンになるリスクを下げましょう!
酵素のお話その2
酵素のお話の続きです。
私は30歳を過ぎた頃に白髪が出始めました。ショックだったのでその時のことは
よく覚えています。
色素をつくるところが休止してしまい黒髪でなくなるのは知っていましたが、
これも酵素が原因とは知りませんでした。
その酵素の名前は「チロシナーゼ」
メラニン色素を髪に固着させるはたらきをしていますが、年齢を重ねると真っ先に活性されなくなり他のもっと命にかかわる重要な部分の仕事にまわされるようです。
それから私の知人にお酒がぜんぜん飲めない人がいます。気の毒に麻酔も駄目で、
以前何かの手術の際に麻酔なしでやらなくてはならず地獄の苦しみを味わったと
言ってました。私は普通で良かったと思いました。
お酒の毒は「アセトアルデヒド」それを酢酸に分解する酵素は
「アセトアルデヒド脱水酵素」です。人はこの酵素を2タイプ体内に持っています。
1つはアセトアルデヒドを分解できるタイプ、もう1つは分解できないタイプ。
分解できるタイプを2つ持つ人はお酒に強く、できるのとできないのを1つずつ持つ
人は普通で、できないタイプを2つの人はお酒は飲めません、と分かれるようです。
日本人全体としては酒毒を分解する酵素はあまり持ち合わせていない民族ということになるようです。
それではそもそも酵素とは何者なのでしょうか?
「酵素=エンザイム」とはギリシア語で「酵母の中にあるもの」という意味で
「酵母」とは糖類を発酵させてアルコールをつくる微生物のことです。
酵素はタンパク質に覆われた生命物質です。
その大部分を占めるのは補酵素=コエンザイム(ビタミン・コエンザイムQ10)
とミネラルを結合した「ホロ酵素」です。ビタミンやミネラルなしでは活性化しませんので、ここにその必要性が出てくるのですね。
酵素は体内で毎日つくられていますがトータルでは一生に一定量しかつくられません。その生産能力には個体差があり、それはDNAと深い関わりがあるようです。
現在分かっている酵素の種類は、約2万種類でその中でもタンパク質分解酵素
(プロテアーゼ酵素)だけで9000種以上あります。
アミノ酸の種類・割合・配列の違いにより体内にさまざまなタンパク質がつくられ
私たちのからだを構成していくのです。他にもホルモンなどになり生命を維持して
います。
酵素には活性の中心とよばれる「穴」がありこれが他のタンパク質との違いですが、
この穴に他の物質を捉えて分解や合成などの化学反応を起こさせる不思議な力が
あります。
このはたらきが触媒作用です。
酵素の穴はすべて形が異なり、その形にはまる基質(酵素によって触媒される物質のこと)を捉えて触媒の仕事をします。
酵素の製造能力は20歳をピークに少しずつ減っていきます。40歳を超えると急激に
減少していきます。
以前書きました毛細血管の本数が40歳で半減する話と連動していると推察します。
年をとると疲れがとれなくなるのは、代謝酵素が十分にはたらいてくれなくなるからな
のですね。
体内酵素をつくり出すためには、酵素の豊かな食事を摂り腸内環境を整え善玉腸内細菌を増やすことです!
発酵食品である梅干しは酵素を活性化するのに大きな力となる食べ物です。
今日も2つぶ是非お召し上がりください。
酵素の話その1
最近酵素の本を読んで食生活を少し変えましたら、体重が5キロ減りました。
たぶんお菓子を食べるのを超控えたからだと思います。
その本によりますと人間のからだは午前4時から正午までは「排泄」の時間
(寝ている間の汗も排泄の一つ)正午から午後8時までは「栄養補給と消化」の時間
午後8時から翌朝4時までは「吸収と代謝」の時間に分けられます。
私は子供の時から朝ごはんをしっかり摂ることを好しとするのが常識のように思っていましたが、起床から3時間くらいは内臓がまだ眠りから覚めていない状態で、そんな時にご馳走が大量に入って来ると「消化不良」になるので、朝食は果物とか野菜や果物のジュースとか生の食品を軽く摂る方が自然の法則にかなっているようです。
それから一日の食事全体を考えると生の食べ物を6、火を使って調理したものを4の
割合で食べるのが良いようです。
酵素は熱に弱いので火を使った料理では無くなってしまうのです。
生の食材には酵素が含まれているので、からだの中にある酵素を使わずに自分の力で
消化できて、酵素を減らすことがないのです。
100兆個の人間の細胞は1個当たり100万回の異なった化学反応を行っています。
酵素の役割は、このからだのいたるところで連続して起こっている化学反応を
「仲立ち」する「触媒」です。人間を「家」に例えると三大栄養素は家の資材で
酵素は資材の解体や組み合わせを行う大工さんです。
健康寿命を延ばすためには、からだの中に存在する酵素(潜在酵素)を減らさない
ことがたいへん重要であるようです。
潜在酵素は代謝酵素(からだをつくり病気を治し人間の全ての生命活動に必要な
酵素)と消化酵素(消化器官内で分泌される酵素で、口にした食べ物を消化する)
の2つのはたらきに分かれていますが、大食をすると代謝酵素は消化酵素の助っ人としてはたらくことになり、からだのメンテナンスの仕事が疎かになり病気にかかりやすく
なります。
医学の素「ヒポクラテス」は「火食(加熱食)は過食に通ず」と言ってます。
現在の食事をちょっと見直してみませんか!
次回も酵素のお話の続きをします。また読んでくださいね!
■
毛細血管と血液
梅には血液がさらさらになる成分があるというのはもうご存知かもしれませんが、
血液が流れる場所である血管というと動脈とか静脈とか主となる太い血管をイメージしませんか?
ところがその93~95%が毛細血管なのです。
からだ中の血管をつなぎ合わせた総延長は10万Km(地球の2周半)にも及びこの
毛細血管が細胞の代謝を支えているのです。
毛細血管の血流を「微小循環」といい人間の健康に大きな意味を持ちます。
以前大阪大学の研究で40歳を過ぎると毛細血管の本数がいっきに半分に減るということを発表されていました。
私自身、顔を鏡に映して「老い」を感じ愕然としたのは41歳の時でした。
血液の役割は酸素や栄養素の「運搬」体液の酸性・アルカリ性やホルモンや体温などを一定にする「緩衝」病原体や異物からからだを守る「防御」です。
その血液を運ぶ器官である「血管」があるときを境として半分になってしまうなんて!
辛い話しですよ。それは見掛けも変わりますよ。
それにもともと毛細血管の大きさは5㎛(マイクロメートル)それに対して赤血球の直径は8㎛(1㎛は1000分の1㎜)で毛細血管より赤血球のサイズの方が大きいのです。
そこで登場するのが「梅=クエン酸」であり「EPA」なんです。
EPA(エイコサペンタンサン)はイワシ・サバ・サンマなどに含まれ血液中のコレステロールや血栓などを排除するはたらきがあるもので、クエン酸塩やEPAを多く含んだ血液は赤血球の形を柔軟に変えることができて赤血球の巾より狭い毛細血管に楽に通ることができるようになるのです。
今夜のお惣菜に梅干しを入れて料理したイワシの煮付けはいかがですか!
毛細血管が失われることを防ぐ決定的な手立ては今のところ発表されてないように
思いますが、せめて今からだに存在する血管には血液がすみずみまでさらさらと流れてくれますように願うばかりです。
血流改善のためにも皆様の食生活に梅を取り入れてくださいますように
お願い申し上げます。